●カシミール問題
カシミールは、インド北部とパキスタン北東部にまたがる山岳地帯で、日本の本州とほぼ同面積である。
事実上の国境である「実効支配線」を境にして、3分の2をインドが(ジャム・カシミール州)、残りをパキスタンが(アザド・カシミール地方)支配している。
1947年の英領インドからの両国の分離独立までは、カシミール地方は英国が間接支配する藩王国(マハラジャが支配する国)だった。全土に約500あった藩王国は、両国の独立に際し、地理的、宗教的条件から印パいずれに帰属するかを決めることとなった。
カシミールは住民の8割がイスラム教徒で、住民の多くはパキスタンへの帰属を望んだが、マハラジャはヒンズー教徒であったことからインドへの帰属を表明。これを機に両国間での紛争が発生し、流血が今に至るまで繰り返されている。
99年5月にはジャム・カシミール州中部のカルギル地区などにパキスタンから進入したイスラム武装勢力に対し、インド軍が掃討作戦を展開、2ヵ月半の戦闘で千数百人が死亡した。
パキスタンはカシミール問題を「印パ間の紛争」とみなしているが、インド側は「カシミールはインド固有の領土なので、この問題は国内問題」と位置付けている。
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